ツチイナゴとの思い出
仕事場の建物にツチイナゴがくっついていました。
状態良さそうな雌♀
建物近くが自然に囲まれてるので、たまにこんな風に見かける。
この感覚自分だけなのか分からないけど、
遠目から正体不明の大きな昆虫がいるのを見かけた時って、めちゃくちゃわくわくする。
クツワムシ?カブトムシ?あいつは何者だ?とか思いながら近づいていって正体を確かめるのが楽しすぎる。
ツチイナゴについて思い出を語ると、
当時住んでいたアパートの近くに草むらがあり、そこで小さなバッタをよく捕まえていた。
当時は保育園に通うくらいの年齢だったので、1cm程度の小さなバッタを捕まえるのがやっとだった。
バッタを探して草むらを歩いている時に、
デカイ虫が飛んでいくのを見た覚えがある。
気になって見に行こうとしても、
近づく前にまた飛んでは離れていく。
鳥を追いかけているような感覚で、
まるで捕まえられる気がしなかった。
虫取りあみの存在すら知らなかったこの時は、
ただひたすら追いかける事しかしなかった。
いくら追いかけても飛んでは逃げていき、
その姿を目撃する事が出来ない。
その時はそれがバッタであるとは思っていなかった。
今思えばあれはツチイナゴの成虫だったんだろうけど、
当時の自分にとっては正体不明の謎のデカイ虫だった。
あの巨大な虫はどんな姿をしているのか?
気になって仕方がないが、
見たくても近寄る前に飛んでいく為、
姿を見る事は出来ないままだった。
いつしか諦めの気持ちが湧き、
巨大ミステリー生物は見かけても追いかけなくなった。
小さなバッタを捕まえて、それよりも更に大きめのバッタを捕まえると一喜一憂していた。
大きめのバッタと言っても2cmもないくらいの小さな幼虫のバッタだ。
そんな筆者がついにツチイナゴと対面する日がくる。
なんと初対面は死んだ姿。
どんな状況だったかというと、
その日、父と2人で虫取りをしに車で公園に向かった。
公園に着き駐車場に車を停めようとしていた時に、
ちょうど他の車が駐車場からバックして出ようとしていた。
その車が出ていくのを待っていた時に、
急に近くの草むらからデカイ虫が飛んで来た!
あの巨大なミステリー生物である。
「あ、アイツだ」と思いながら車の中から見ていた。
その巨大ミステリー生物はバックで出ようとする車の下に滑り込み、
車の下で跳びはね続けて頭を打ち付けている。
遠目で見ても跳び跳ねる力が凄いのがわかる印象だった。
その後動き出した車になんと轢かれて潰されてしまった!Σ( ̄□ ̄;)
潰された出来事は衝撃的だったけど、それ以上に、
ついにあの巨大生物を間近で見られる!!という好奇心が完全に勝っていた。
追いかけても追いかけても逃げていき、決して姿を見られなかった巨大生物が死んでいるのである。
死んでいれば動く事もない、逃げていく事もない。
わくわく感が高揚する。
例の車は出ていったので、自分達の車を駐車場に停めた後にすぐに見に行った。
そのバッタこそツチイナゴだった。
筆者がツチイナゴと初対面した場面である。
あまりにデカイバッタ。
死んでいるにも関わらず、まじまじと眺め続けた。
以前から飛んでいく姿は見てはいたけど、近くで見るとこんなにもでかかったのか( ゚ロ゚)!!
それまで筆者が捕まえていたバッタは大きくても2cm未満。
ツチイナゴの成虫のサイズは雌♀だと6cmほどもある。(轢かれた個体は雌♀でした)
自分の中のバッタの大きさの常識が3倍ほども覆り、
かなりの衝撃だった。
そして太くたくましい後ろ足、その足に生えた鋭いトゲトゲ。
・・・・カッコいい(。・ω・。)
今まで見てきた弱々しい見た目の、柔らかい感触のバッタとは全然違う。
少年心が煽られ、もの凄く感動したのを覚えている。
これがツチイナゴとの初対面でした。
まさかの死亡シーンw
だいぶ昔の話ですが鮮明に覚えています(^-^)
今でもツチイナゴの力は凄いと感じる。
虫かごの中に入れた時の、
跳びはねて虫かごに激突した時の音がエグいw
バッタにもこんな凄い力があるのかと思い知らされました。
以上!本日はツチイナゴとの思い出についてでした。
ではまた➰